膀胱炎の検査法 | 膀胱炎にかかったらどうすればいいの

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膀胱炎について | 07月11日更新

膀胱炎の検査法

膀胱炎の検査方法は基本的には問診をしてから、触診と尿検査を行います。
触診は、膀胱部分を圧迫してみて、痛みや尿意があるかどうかを診ます。
尿検査の時は、出始めの尿にはオリモノなどが混入してしまう可能性があるので、中間尿を採るようにしてください。
そうしないと、出始めの尿では膀胱炎でなくても、そう診断されてしまう可能性があります。

尿検査は試験紙で色の変化を調べます。
そうすることで糖や蛋白、ケトン体、潜血反応を調べることができます。
膀胱炎であれば、タンパクと潜血反応が出るでしょう。
これらに異常がみられたら、次に尿沈査をします。
これは採取した尿を遠心分離機にかけ、成分を分離させて顕微鏡で尿の成分を調べます。
この沈査で尿から、細菌や多数白血球が認められれば、腎臓や膀胱の状態を知ることができます。
この検査方法であれば、尿の中に浮遊していた成分が固まって検査がしやすくなります。
尿細胞検査では膀胱炎の原因になる細菌の種類を特定することができ、どんな抗生物質が効くのか調べることができます。
また、細菌の培養をして、原因になっている細菌を特定しやすくします。
そして、この培養した菌の周りに抗生物質をおくことで、どんな抗生物質が効くのか調べることができます。

その他、時には造影剤を使った撮影(腎臓疾患との鑑別のため、静脈に造影剤を注射、あるいは点滴をして、腎臓や尿管を撮影すること)をすることもあります。
また、血液検査をして、腎機能の検査をします。
これは血液中の尿素窒素やクレアチニンを調べたり、炎症の度合いを調べるために血液中のCRPや白血球などを調べるために行います。

膀胱炎の中には、間質性膀胱炎といって細菌感染が原因でないものもあります。
間質性膀胱炎は尿の検査をしても細菌や多くの白血球を認められません。
この場合は、膀胱鏡で調べることになります。
膀胱鏡は尿道口から管を入れて、膀胱の中を直接見てみる検査です。
検査中は画面に映像が映るので患者さんも医師と一緒に見ることが可能です。
膀胱鏡は男性の場合は結構苦痛を伴うようです。
男性の方が尿道が長いのでその分痛みは大きいようです。
女性の場合はそれほどの痛みはありません。
しかし抜管後の違和感や軽い痛みはあるそうです。

間質性膀胱炎の場合は、この膀胱鏡から水を入れ、水圧で膀胱壁を拡張することで検査と一緒に治療もできます。
女性の場合はこの検査を受ける時、婦人科の診察のように仰向けに寝て、股を開かないといけません。
恥ずかしいかもしれませんが、間質性膀胱炎の時には受けなければならない検査です。