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膀胱炎について | 07月02日更新

膀胱炎が疑われたら内科・泌尿器科のどっちを受診?

ポピュラーな膀胱炎とは

膀胱に細菌が入って膀胱粘膜に炎症が起こる急性膀胱炎はポピュラーな病気で、女性が一生に一度は経験すると言われています。

実は膀胱炎にはいくつかの種類があって、一般に膀胱炎と言われるのは急性単純性膀胱炎(急性膀胱)です。

昔は若い女性に多い病気でしたが、現在では高齢社会の到来によって年配の女性にも増えていて、好発年齢のピークは20代・閉経を迎えた50代・70歳代の3つあります。

急性膀胱炎の三大症状は、トイレが近い頻尿、排尿の終わるころから排尿後の痛みの終末時排尿痛、尿が白く濁る尿混濁と血液が混ざる血尿が挙げられるのです。

この症状のなかで終末時排尿痛は必ず認められますが、頻尿と尿混濁・血尿は病院で検査してはじめてわかる場合もあります。

女性に圧倒的に多く見られるのは、肛門・膣・尿道口が近くに並んでいるといった体の構造が深い関係しているのです。

急性膀胱炎を引き起こす細菌は直腸内に棲む細菌で、こうした体の構造から近くにある膣や尿道口に入り込むことがあります。

しかし、膣にはデーデルライン桿菌という常在菌がいて、強い酸性に膣内を保ち雑菌などが増殖するのを防ぐ膣の自浄作用があるのです。

その為通常は問題ないのですが、生理や妊娠中、閉経後はエストロゲンの低下でデーデルライン桿菌が減少して、膣内で細菌が増殖し隣の尿道口に入り込むことがあります。

それから、女性は尿道が4~5cmと男性と比較して短いため、尿道に入り込んだ細菌が膀胱に到達しやすい構造です。

尿には様々な栄養素もあって、さらに温かいため細菌にとっては格好の住処となり、結果として細菌が膀胱内で増殖し膀胱表面の粘膜に炎症を引き起こしてしまいます。

内科・泌尿器科のどっち

膀胱炎かなと疑われる時は、まず水分を十分に摂取して尿をたくさん出すようにして、侵入した細菌を排出するように心がけることです。

また、アルコールや刺激物の摂取は控えて、病院を受診して診察・検査を受けましょう。

ただ病院を受診する際に、内科・泌尿器科のどっちを受診したら良いのか悩むこともあるのです。

できることなら総合病院の泌尿器科や泌尿器科クリニックを受診するのがベストですが、近くにない場合は内科や婦人科などでも診察・検査はできます。

しかし膀胱炎を繰り返す場合には、内科・泌尿器科のどっちと迷うことなく泌尿器科専門医を受診することが大事です。

内科・泌尿器科のどっちも問診を実施して、尿検査で尿中の細菌の有無を調べて診断を下しますし、抗生剤内服で治療が行われます。