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膀胱炎について | 06月04日更新

膀胱炎が疑われたら泌尿器科で検査を

泌尿器科とは?

泌尿器に関連する悩みはなかなか他人に相談できませんし、泌尿器科を受診することに対して抵抗があるという方もいます。
しかし泌尿器科は、排尿に関係する症状の診察や検査を行う医療機関で、泌尿器科にしかない検査機器もあるのです。
悩んでいる症状の原因を診察・検査で正確につきとめて、早めの治療を実施すれば症状の進行を防ぐことができますし、早期回復をすることにもなります。

ただ泌尿器科の専門医がいる病院・医院が近くになくてすぐに行けない場合は、まずは内科などのかかりつけの医師に相談するのもひとつです。
そして、必要によっては紹介状を書いてもらって専門医を紹介してもらうと、初めての病院もスムーズに受診することができます。

泌尿器科を受診する疾患で比較的多いのは、20~40代の女性に多く見られる急性膀胱炎で、尿道から女性の外陰部にいる細菌が入って膀胱粘膜に付着・繁殖して発症するのです。
ただ通常は菌が侵入しても膀胱の感染防御機構が作用して膀胱炎にはならないのですが、ストレス・疲れ・体調不良などで感染防御機構が低下すると膀胱炎になります。
また、冷え症・尿を我慢しすぎた・1日の尿量が少ない・性行為などの要因が重なることも膀胱炎の発症につながるのです。
主な症状は、排尿痛・排尿時違和感・頻尿・残尿感・下腹部痛・血尿・混濁尿・尿臭が強いがあります。

どのような検査をするの?

膀胱炎が疑われたら泌尿器科では、尿検査と尿の細菌培養検査を実施して診断するのです。
検査では稀に尿道から管を入れて尿を採ることもありますが、一般的にはトイレで紙コップに尿を採って検査します。
尿検査では、顕微鏡で見て白血球が増加していると膀胱炎と診断するので、結果は直ぐに分かるのです。
一方尿細菌培養検査では、細菌の種類と抗生物質の効き具合を確認して、検査結果は3~4日程度かかります。
膀胱炎の原因となる細菌の種類には、大腸の中にいる大腸菌や腸球菌、皮膚・粘膜にいるブドウ状球菌や連鎖球菌などが多く確認されるのです。
ただ稀に細菌が証明されないこともあって、その時は超音波検査で腎臓や膀胱に異常がないか確認します。
また膀胱炎を繰り返すケースや、血尿が強い時には他に病気が隠れていないかを調べる検査が必要です。
それからクラミジア性感染のこともあって、クラミジア膀胱炎が疑われる時には尿中クラミジアのDNA検査をします。
抗生物質内服により通常は1~2日間程度で症状はよくなりますし、3~5日間程度の治療で治癒しますが、もう一度尿検査を実施して治癒を確認することが必要です。