膀胱炎の尿の異常について | 膀胱炎にかかったらどうすればいいの

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膀胱炎について | 07月11日更新

膀胱炎の尿の異常について

急性単純性膀胱炎(以下、膀胱炎)になった時の尿の異常はどのようなものがあるのでしょうか?
膀胱炎の3大主徴は頻尿、排尿時の痛み、そして尿の混濁があげられます。
この他の症状としては、残尿感や下腹部痛もみられます。
症状のレベルによっては血尿が出る場合もあります。

尿の混濁とは、尿の濁りのことです。
膀胱に侵入した細菌と戦うために集まった白血球や炎症ではがれてしまった膀胱の粘膜、さらに炎症部分の分泌液等が尿に混じることで起ります。
病院では問診の後、採尿を行い、尿に細菌が混じっていないか、白血球や組織が混じっている膿尿ではないかを確認して、膀胱炎の診断を行います。
自分で膀胱炎じゃないかなと思ったら、排尿の頻度や痛みとともに、尿の色についても確認してみましょう。
尿がトイレの水で薄くなると色がわかりにくいので、紙コップ等で採ってみるのもひとつの手です。
なお、病院での検尿の際には膣から分泌されるおりものなどの異物が混入しない様、少し排尿してから、中間の尿を採るのがポイントです。

その他、細菌などの感染による膀胱炎とは別に、「出血性膀胱炎」という膀胱炎もあります。
「出血性膀胱炎」の原因はウイルスによるもの、医薬品によるもの、放射線治療によるものがあります。
ウイルスは子供の場合に多くみられます。
排尿時に痛みがあり、真っ赤な血尿がでます。
この症状は基本的には自然治癒になります。
医薬品によるものは主に抗がん剤や免疫抑制剤、抗アレルギー薬があります。
また抗生物質や漢方薬が原因となる場合もあります。
放射線治療によるものは癌治療などでうけた際の後遺症としてみられる場合があります。

次に膀胱炎の血尿についてお話します。
膀胱炎で血尿というと、驚いてしまう人も多いかもしれません。
しかし、膀胱炎が悪化すると、血尿が出ることもあるのです。
血尿といっても肉眼ではっきりと血液がわかる血尿もあれば、肉眼では確認できないが、検査ではわかる場合もあり、レベルによって違ってきます。

膀胱内の粘膜は非常に柔らかく、尿道口から膀胱内に侵入した細菌が粘膜に定着し、感染が成立すると、炎症が起こります。
さらに細菌が増殖して炎症が拡大していくと、膀胱内の粘膜が荒れて、ただれたような状態になっていきます。
さらに炎症が進むと、そこから出血が起こり、尿に混じることで血尿が出るようになるのです。

このように、血尿は膀胱炎が悪化している証拠です。
また、他の病気でも血尿の症状はあります。
膀胱炎に限らず、尿の異常は体調や病気を示す大事なバロメーターです。
尿について気になることがあれば、かかりつけ医、もしくは泌尿器科の医師に相談してみましょう。