膀胱炎の下腹部痛 | 膀胱炎にかかったらどうすればいいの

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膀胱炎について | 07月11日更新

膀胱炎の下腹部痛

急性膀胱炎(以下膀胱炎)で生じる気になる症状のひとつに腹痛(下腹部痛)があります。
膀胱炎から引き起こされる腹痛の特徴を他の腹痛と比べてご説明します。

膀胱炎の発症は女性に多いことから、女性の視点から調べてみると、女性の場合、毎月月経による腹痛を感じる人が多いので腹痛自体には慣れているという人も少なくないかもしれません。
しかし、不快な症状であることには変わりありません。
月経による腹痛と膀胱炎による腹痛は、どちらも下腹部付近に重苦しい痛みを感じるというという点で似ています。
違いはというと、生理痛は月経時と月経前に痛みますが、膀胱炎は排尿の際や排尿後に痛むことが多いという点です。
加えて膀胱炎の場合は下腹部の痛みだけではなく、陰部も傷口に触れるようなヒリヒリとした痛みを感じることが多いです。

腹痛の原因はたくさんありますが、膀胱炎と他の腹痛との違いを一部ご紹介しておきます。
最初に、胃に原因がある腹痛は、胸の下の胃の部分が特に痛みます。
それに対して膀胱炎による腹痛は下腹部に痛みを覚えます。
次に腸に原因がある痛みの場合は、膀胱炎の腹痛と同じ様に下腹部が痛くなります。
しかし、併発する症状が異なることで違いがわかります。
具体的には腸に原因がある場合には、下痢や便秘を併発していることが多いです。
それに対して、膀胱炎による腹痛は頻尿や尿の量の変化、尿の混濁(色の変化)等がみられます。
虫垂炎の腹痛と膀胱炎の腹痛を区別するときは、痛みのある位置で判断できます。
膀胱炎の場合には膀胱付近の下腹部の中心部分が痛くなりますが、虫垂炎の場合はみぞおち付近から痛みが始まって、次第に右下の下腹部に痛みの位置が移動していきます。

このように、膀胱炎による腹痛かどうかを見分けるためには痛む位置や痛みの他の症状があるかどうかがヒントになります。
軽い膀胱炎からくる腹痛だと思っていたら別の病気を併発していたということもありますので、痛みを感じたら放置せず、すぐに医師の診断を受けることをおすすめします。

膀胱炎による腹痛があるとき、痛みの感じる位置が広がってくる、または痛みがどんどん強くなるなど、痛みに変化がみられたら要注意です。
それは炎症が起こっている範囲が広がってきて、悪化しているサインかもしれません。
また一度感じていた痛みが一旦和らぎ、症状が軽くなったとしても、油断は禁物です。
それは逆に病気が慢性化しているのかもしれません。
膀胱炎は一度治まってもすぐに再発してしまうことが珍しくないからです。
きちんと診断を受けないまま放置したり、自己判断から途中で治療を中断したりしてしまうと慢性化してしまい、かえって治りにくくなってしまう場合もあるので、ご注意下さい。