膀胱炎の残尿感 | 膀胱炎にかかったらどうすればいいの

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膀胱炎について | 07月11日更新

膀胱炎の残尿感

膀胱炎の初期の症状は、まず頻尿です。
トイレに行く頻度が高くなりますが、1度の量が少なく、残尿感を感じます。
残尿感を体が感じると、気になって何度もトイレに行きたくなります。
通勤、通学、仕事や授業中など、トイレに行けない状況は日常によくあることで、とても辛いものです。

膀胱炎が進むと、起きているときだけでなく、夜中、寝ている間にも数分おきにでもトイレに行きたくなり、排尿後の痛みも現れ、少しずつしか出ない頻尿が続くと、睡眠不足になってしまい、生活に支障を来してしまいます。
ここまで症状が進むと、病院の投薬でしか、治らないでしょう。
投薬と同時に水分を摂ることで次第に残尿感はなくなっていきます。

残尿感は前述した投薬(抗生物質)での治療や水分摂取で次第に改善していくので、それまでは水分補給を怠らないようにしてください。
夜起きたくないからといって水を飲まないでいると、症状が長引いて、よけいに眠れない夜が続くといった悪循環になりかねません。
排尿の間隔が空いてしまうと、尿が滞って、細菌が尿道に付着し、繁殖しやすくなってしまいます。
脱水症状になって尿量が少ない状態では、膀胱炎にかかりやすくなります。
また、トイレを我慢することで洗い流すまでの時間が長くなり、細菌が膀胱内で繁殖してしまいます。
従って改善のためにも再発防止のためにも、普段から水分をしっかり摂取するようにしてください。
夜、何度も起きてしまっても、これは膀胱炎を早く治すために必要なことだとプラス思考で考えてみると良いかもしれません。

ただそれでも残尿感が治らないという場合は、膀胱炎が慢性化している可能性があります。
慢性膀胱炎では、他の疾患によって症状ができているかもしれないので、その元の疾患を治療していかなければなりません。
あるいは、間質性膀胱炎にかかっている可能性もあります。

その他、膀胱炎ではない残尿感のある病気は、男性では前立腺肥大症、前立腺がん、若い男性の前立腺炎、それから神経因性膀胱があります。
女性では骨盤性器脱が考えられます。
骨盤性器脱とは、直腸が下がることによって、便秘や排便困難になり、子宮が下がることで陰部に何か物があるような感じを受けるようになり、膀胱が下がることによって、尿失禁や排尿困難や残尿感や頻尿が起こるようになる症状をいいます。
原因は老化や閉経の骨盤底筋群という筋肉の衰えです。
治療は手術とその後のリハビリが必要になります。