膀胱炎の痛み | 膀胱炎にかかったらどうすればいいの

膀胱炎にかかったらどうすればいいの
Home » 膀胱炎について » 膀胱炎の痛み
膀胱炎について | 07月11日更新

膀胱炎の痛み

急性膀胱炎(以下膀胱炎)には、いろいろな症状がありますが、そのなかでも主に不快に感じる症状は陰部の痛みや排尿後の残尿感でしょう。
ここでは膀胱炎における陰部の痛みについてご説明します。

膀胱炎になると、ほとんどの人は陰部に傷口がしみるようなヒリヒリとした痛みを覚えます。
膀胱炎は、尿道口(おしっこの出口)から侵入した細菌が繁殖し、膀胱の粘膜が赤くただれて炎症を起こしている状態をいいます。
炎症によって過敏になっている膀胱の粘膜は少しの刺激でも痛みを生じるようになってしまっているので、放置していると、症状はどんどんひどくなっていきます。

痛みを感じる瞬間として最初に挙げられるのは排尿後です。
膀胱がカラになることで、膀胱の粘膜の炎症部分が癒着を起こし、刺激を受け、強い痛みを感じることになります。
さらに症状が進行して、炎症部分が尿道全体にまで広がってしまうと、排尿時にも排尿するのがつらいくらい激しい痛みを伴うようになります。
加えて、炎症が起きることで膀胱粘膜の血管が拡張されたり、切れてしまったりし、血尿がでることもあります。
排尿の後にトイレットペーパーで拭いたときに、赤いものがついていたりすることもあります。

これらの痛みは処方された薬などによって根本的な原因である増殖した細菌が体内からなくなれば、炎症は治まり、痛みが軽減します。
また水分をきちんと摂取して尿と一緒に細菌を体外に早く出してしまうことが重要です。
排尿時や排尿後に痛いからと言って水分を控えてはいけません。
むしろ、水分をしっかり摂取することを心掛けたいものです。
また、睡眠や栄養をしっかりとって免疫力を向上させながら、アルコールや刺激の強い食べ物は食べないようにして、身体を冷やさないようにしましょう。

膀胱炎以外でも、次のような病気で排尿時の痛みを感じることがあります。
1尿道炎
これはほとんどの場合、性行為による細菌の感染が原因で起こります。
2淋菌性尿道炎(りんきんせいにょうどうえん)
これは淋菌が感染して起こる病気です。
3非淋菌性尿道炎(ひりんきんせいにょうどうえん)
これはクラミジアやマイコプラズマ、ウレアプラズマなど、淋菌以外のものから感染して起こる病気です。
4間質性膀胱炎
40歳以上の女性に多い病気です。
膀胱の粘膜の異常や、アレルギーが関係していると考えられますが、はっきりとは解明されていません。
主に膀胱に尿がたまってくる段階に痛みを感じます。
5尿路結石
男性に多くみられます。
腎臓や尿管、膀胱や尿道など、カルシウム化合物の結晶によって結石ができてしまう病気を指します。